第3306回11月24日(水)
講演12時30分
ノーベル賞と粒子線治療
兵庫県立粒子線医療センター 院長
沖本 智昭 氏
1990年長崎大学医学部卒業後、同大学医学部付属病院医員を経て、2004年広島県立広島病院放射線科医長、08年山口大学医学部付属病院放射線科講師、11年北海道がんセンター放射線診療部部長を歴任、14年に兵庫県立粒子線医療センター副院長、15年に同センター院長に就任。病院経営に携わりながらも外来診療に尽力している。粒子線治療の生みの親であるブラッグ博士は、1915年にノーベル物理学賞を受賞した。先進医療としてがんの治療に粒子線が用いられて20年、治療方法の安全性と有効性及び設備のコンパクト化による低コスト化により、世界的に粒子線治療施設が増加してきている。専門医として粒子線医療の現状と課題について解説すると共に、医療制度としての課題についても論じる。