一般社団法人 大阪倶楽部

定例午餐会

第3346回10月19日(水)
講演12時30分

国家と電力 工業日本の復活

産業遺産情報センター センター長
加藤 康子 氏

東京都出身、81年慶應義塾大学文学部卒業。国際会議通訳を経て、米国CBSニュース東京支社に勤務。89年ハーバードケネディスクール大学院都市経済学修士課程(MCRP)修了後、日本にて起業。企業経営の傍ら国内外の企業城下町の産業遺産研究に取り組む。13年一般財団法人産業遺産国民会議を設立し専務理事に就任、15~19年まで内閣官房参与を務める。著書に「産業遺産『地域と市民の歴史』への旅」等多数。明治新政府は国の目標に「工業を興す」ことを据え、殖産興業と富国強兵を政策とし、1900年には孤島の軍艦島に明かりを灯すなど明治の近代化は電力とともにあった。そして戦後の日本においても、1952年に主権を回復して最初に取り組んだ復興は電源開発であり、その3年後に原子力平和利用の基本計画を施行し高度経済成長の土台をつくった。ウクライナ侵攻後、エネルギーの安全保障と国民経済の防衛にいかに取り組むべきかにつぃて考える。