第3376回6月21日(水)
講演12時30分
暴力と戦争の起源と行方―ゴリラから見た人間の本質
総合地球環境学研究所 所長
山極 壽一 氏
1952年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了、理学博士。日本モンキーセンター研究員、京都大学霊長類研究所助手、同大学院理学研究科教授、同大学理学部学部長を経て、第26代同大学総長に就任。その後一般社団法人国立大学協会会長、第29代日本学術会議会長などを歴任し、21年より総合地球環境学研究所所長を務める。ロシアのウクライナへの軍事侵攻が止まらない。このままでは核戦争に突入する危険さえある。これまで幾多の戦争を体験し、その悲惨さを熟知しているはずなのになぜ止めることができないのか。暴力や戦争をもたらした人間の本質とは何か。その上で今私たちができることは何か。それを進化の歴史を遡って考察する。