一般社団法人 大阪倶楽部

定例午餐会

第3390回10月4日(水)
講演12時30分

関西知の伝統をめぐって

東京大学社会科学研究所 教授
宇野 重規 氏

1967年東京都生まれ。91年東京大学法学部卒業、96年同大学院法学政治学研究科博士課程単位取得、同年博士(法学)。96年日本学術振興会特別研究員、同年千葉大学法経学部助教授、99年東京大学社会科学研究所助教授、00年~02年までフランス社会科学高等研究院客員研究員、07年東京大学社会科学研究所准教授を経て、11年より教授。著書にサントリー学芸賞を受賞した「トクヴィル 平等と不平等の理論家」石橋湛山賞を受賞した「民主主義とは何か」等多数。日本の近代化とは政治や経済のみならず、文化における東京への一極集中の過程であった。日本とは本来、多様な諸地域がそれぞれの文化的伝統を持つ国で、中でも関西における知の営みの重要性は、江戸時代から現代に至るまで重要な意味を持っている。今回はその伝統を改めて見直したい。