一般社団法人 大阪倶楽部

定例午餐会

第3436回9月25日(水)
講演12時30分

歴史小説とは何か ─日経新聞連載小説を終えて─

作家
辻原 登 氏

1945年和歌山県生まれ。大教大付属天王寺高を卒業後上京し、文化学院文化専門課程を卒業。85年中編小説「犬かけて」で作家デビュー。90年「村の名前」で第103回芥川賞、99年には「翔べ麒麟」で読売文学賞を受賞。その他「許されざる者」「韃靼の馬」「冬の旅」など著作多数。今年の1月まで「陥穽―陸奥宗光の青春」が日経新聞朝刊に連載された。2016年日本芸術院賞・恩賜賞を受賞、22年には文化功労者に顕彰された。日本語はいつ生まれ、そしていつ滅ぶか。この二つの問いに答えようとすることが、私達の日本の歴史そのものを考えることになる。陥穽を刊行したばかりの作者が考えたことを論じる。