一般社団法人 大阪倶楽部

定例午餐会

第3438回10月9日(水)
講演12時30分

陶房雑話

薩摩焼 沈壽官窯 第十五代
沈 壽官 氏

1959年生まれ。83年早稲田大学卒業、88年イタリア国立美術陶芸学校専攻科卒業、90年大韓民国京畿道の金一萬土器工場にてキムチ壺制作修行、99年十五代沈壽官を襲名。04年小泉首相・廬武鉉大統領の日韓首脳会議の御茶会に参席。15年鹿児島陶芸家協会会長に就任。21年文化庁長官より感謝状を賜る。日本は世界最古の焼物「縄文土器」を有する国であるが、弥生時代以降の陶磁器は発展の足を止めてしまう。そんな日本の陶芸界にインパクトを与えたのは秀吉の朝鮮出兵と千利休の侘茶の誕生である。封建制の囲いの中で独自の歩みを始めた日本陶芸。その中にある薩摩焼の変遷を追いながら歴史を辿る。