第3460回11月5日(水)
講演12時30分
国民皆保険の危機と展望
国際医療福祉大学大学院 教授
島崎 謙治 氏
1954年生まれ。1978年東京大学教養学部卒。厚生労働省保険局保険課長、国立社会保障・人口問題研究所副所長、政策研究大学院大学教授等を経て、2020年から現職。博士(商学)。主著は『日本の医療-制度と政策〔増補改訂版〕』、近著として『日本の国民皆保険』など著書多数。日本の国民皆保険は寄木細工のように微妙なバランスによって成り立っている。人口構造の変容や医療の進歩等により財政制約や医療人材不足が深刻化し、今日、国民皆保険は危機的な状況にある。国民皆保険の構造と軌跡についての概説、及びその危機を克服するための課題と方策を含めた将来展望について解説する。