第3391回10月11日(水)
講演12時30分
興福寺五重塔~令和大修理に寄せて~
法相宗大本山興福寺 寺務老院
多川 俊映 氏
1947年奈良県生まれ。69年立命館大学文学部卒業、89年興福寺貫首(代表役員)に就任、興福寺境内の史跡整備事業に着手。18年18世紀冒頭に焼失した中金堂を天平時代と同じ規模と様式で再建した。19年貫首を退任し寺務老院(責任役員)に就任。著書に「唯識入門」「貞慶『愚迷発心集』を読む」等多数。奈良のランドマークである猿沢池の水面に影を映す興福寺五重塔。その五重塔が明治期以来120年ぶりに保存修理されることになった。その修理期間は約10年が見込まれているが、そもそも「塔」とは何かなど五重塔をめぐって考察する。