第3430回8月7日(水)
講演12時30分
賃金・物価・金利の正常化:展望と課題
東京大学大学院経済学研究科 教授
渡辺 努 氏
1959年千葉県生まれ。82年東京大学経済学部経済学科卒業。日本銀行に入行。営業局、信用機構局、調査統計局で勤務、92年ハーバード大学でPh.D.(経済学)を取得。99年に一橋大学に移り同校経済研究所助教授、2002年より教授、11年に東京大学大学院経済学研究科教授に就任、同大学公共政策大学院教授も兼務する。主な研究分野は金融政策と物価。15年に株式会社ナウキャストを起業し技術顧問を務める。著書には日経経済図書文化賞を受賞した「物価とは何か」等多数。公職として財務省財政制度等審議委員会委員、総務省統計研究研修所教授も兼務している。今年の春闘における賃金上昇や、日銀の金融政策転換が進んでいる。デフレ脱却は政府・日銀の懸案であったが、今までの取り組みはことごとく失敗に終わった。今回は成功するのか、現状を整理し今後を展望する。