一般社団法人 大阪倶楽部

定例午餐会


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">第3225回2月12日(水)
午餐11時00分 講演12時30分

大阪のことばと文化

東京大学名誉教授
尾上 圭介 氏

1947年大阪市淀川区の生れ、72年東京大学文学部卒業、75年同大学大学院人文科学研究科修士課程修了、同大学文学部助手、77年神戸大学文学部助教授、05年東京大学博士(文学)、06年同大学大学院人文社会系研究科教授、12年定年退官、名誉教授。専攻は日本語学、文法論。他に大阪のことばと文化、お笑いに関する評論活動。日本笑い学会理事。著書に「大阪ことば学」等多数。敏捷で且つものやわらかな対人接触の様式、自己表現の様式こそが大阪の文化なのだということを、大阪のことば、会話を材料として具体的に考察する。(A)ネンという語尾に象徴される相手との心理的距離の近さ(B)誰かが「ぼけ」れば誰かが「つっこむ」という「会話の共同作業」の感覚(C)「そんなアホな」という慣用句に代表される当事者離れの感覚(D)一種の照れ、独特の含羞(E)停滞を嫌い変化を好む傾向、転換の速さ(F)対人的対応、状況対応の細やかさと速さ(G)合理的指向(H)異質なものを共存させる複眼性、重層性 などの際だった色合いが大阪人のことば使いの中に見られ、それらの総合としての「饒舌」「笑い指向」という大阪文化の二大特徴が現れる。