一般社団法人 大阪倶楽部

定例午餐会

第3260回11月4日(水)
講演12時30分

脳とAIの未来

東京大学薬学部教授
池谷 裕二 氏

1970年静岡県生れ、93年東京大学薬学部卒業、95年同大学大学院薬学系研究科修士課程修了、98年同大学大学院薬学系研究科博士課程修了(薬学博士)、同大学薬学部助手、2002年米国コロンビア大学客員研究員、06年東京大学薬学部講師、07年同大学准教授、14年現職。専門分野は神経生理学で、脳の健康について探究、18年ERATO池谷脳AI融合プロジェクト代表。08年文部科学大臣表彰若手科学者賞、13年日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞受賞。著書に「進化しすぎた脳」「脳はなにげに不公平」「メンタルローテーション”回転脳”をつくる」等多数。人工知能によって人々の生活はどのように変わるのだろうか。ヒトの脳機能はどこまで人工知能で置き換えられるのか。人工知能が進化したら人の権利は侵害されるのか。本講演では研究の一部を紹介しながら、人工知能がもたらす未来の世界について考えてみる。そもそも人工知能はどのような仕組みで作動しているのか。人工知能がもたらす未来の世界について考え、そこから「人らしさ」とは何かという問題に踏み込んでみたい。