第3458回3月19日(水)
講演12時30分
トランプ再選後の世界と日本
奈良県立大学 理事長
北岡 伸一 氏
1948年奈良県生れ。東京大学法学部卒業、同大学院法学政治学研究科博士課程修了(法学博士)。立教大学法学部教授などを経て、97年東京大学教授、04年国連代表部次席代表。11年紫綬褒章。12年政策研究大学院大学教授、国際大学学長、15年国際協力機構(JICA)理事長など歴任。15年より現職。第二次大戦後、世界では国連を中心に武力で領土を広げてはならないという原則があった。戦前の大恐慌の教訓から低い関税が世界の利益になるとする自由貿易体制をとった。トランプ大統領の再登場で、ウクライナにおけるロシア勝利の可能性が高まり、また米国は関税を武器とする政策に大きく踏み出そうとしている。戦後秩序の二つの原則を根本的に揺るがしかねない変化が起きつつあるなか、日本がとるべき政策について考える。